パニック
タワーリング・インフェルノ †
名セリフ †
- 「運命を信じていますか?」
「いいことすべてを」
「本当はあなたに会うため戻った」
- 「仕様が違う!すごい熱だ・・・ オフにしろ」
「機械室です」
「ダグだ。83階にいる。電流が流れすぎると危険だ。ゾーン1の電源を切れ」
「困ります。竣工披露で、全館点灯中です」
「全館?ビルの証明を全部か?」
「異状はありません」
「すぐ電源を切れ」
「社長の許可が要ります」
「責任は取るから証明を消せ」
- 「81階で煙が・・・」
「消防署へ連絡を!報知器だけじゃ不安だ。私は81階へ」
- 「救急車を呼んだ。そこの客を1階に避難させろ。81階の倉庫で火事だ。何とか消せそうだが・・・」
「なら心配ないだろ」
「心配ない?欠陥配線が原因なら、またあちこちで出火する。」
「ダグ、大げさすぎやしないか?ウィルは災難だが必ず助かる。私は81階の倉庫のボヤなど気にせん。このビルに限って延焼などあり得ない。消防隊が来たら私に連絡させろ。君は今すぐ正装して最上階に来るんだ」
ストーリー †
- 舞台はアメリカの世界一の138階建超高層ビル"グラス・タワー"。
落成式の日に火災が発生し、最上階の人々を襲う。
見所 †
- 現場のスケールの大きさと火災の恐怖
- 決死の救出作戦
キャスト・スタッフ・公開年 †
- 出演:
- マイケル・オハラハン消防所長(男):スティーブ・マックィーン
- ダグ・ロバーツ設計士(男):ポール・ニューマン
- ジェームズ・ダンカン社長(男):ウィリアム・ホールデン
- スーザン・フランクリン(女):フェイ・ダナウェイ
- ハーリー・クレイボーン(男):フレッド・アステア
- ハリー・ジャーニガン(男):O・J・シンプソン
- 監督:ジョン・ギラーミン
- 公開年:1974年
- 製作国:アメリカ映画
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タワーリング インフェルノ †
上田 佳弘? (2020-06-01 (月) 01:22:18)
中学1年の頃初めてこの映画を映画館で観ましたが、当時の衝撃は40年以上たった今も全く色褪せていません。今にして思えば、CGのカケラすらなかった時代にどのようにしてあんな映画が撮影出来たのか全く理解に苦しみます。グラスタワーが大火災に至る迄のストーリーの展開、観ている間スクリーンの中に吸い込まれ、自分も登場人物になったかのような錯覚に捕らわれてしまうほどの臨場感、そしてスティーブマックイーン、ポールニューマンの二大スーパースターをはじめとする豪華俳優陣と何れをとっても半端ではないスケールです。またスティーブマックイーンのスーパーマン級の活躍とポールニューマンの冷静沈着な行動力により救助活動が着々と進むかに見えてもおさまるどころか今にも彼らに襲いかからんばかりに勢いを増す炎に対してプロムナードルームの貯水槽を爆破させ、犠牲者覚悟で洪水により鎮火させるという発想には感心します。無事に生きて帰れる保証もないまま、疲労の極限にある体にムチ打って、設計者ロバーツの待つプロムナードルームに爆薬を抱えてヘリで飛び立った消防隊長マイケルはまさにその名前のとおり炎という悪魔と戦う大天使聖ミカエルそのものであると言えます。鎮火後ロバーツがスーザンに語った「このビルはこのまま保存するのが賢明だな?人間の思い上がりへの警告として」というセリフは聖書のバベルの塔を思い起こさせます。そこにマイケルが通りがかり、二人が意味深な会話を交わし、マイケルは疲れきった体を消防車に押し込み、ロバーツとスーザンが見守る中、夜の街へと消えていきます。もう二度とこのような映画は今後も観られないと思い、今でも繰り返しDVDを楽しんでいます。またいつの日かこの映画のようなことが私たちの身にも起こりうると思います。