アクション
隠し砦の三悪人 †
名セリフ †
- 「ついて来やがるぜ、あの野郎」
「気を付けよう、山賊かもしれねえぞ」
「そんな事はあるめえ。刀を持ってねえぜ」
「だからってお前、安心できねえ。山賊の手先かも知れねえ」
- 「おい、あの野郎、もうついて来ないぞ。さあ、引き返すべ」
「待て! まだ安心できねえ。それに今日はもう遅い。一晩様子見るのも悪くあるめえ」
「ん。なにしろどえらい大仕事だ。用心することにこしたことはねえからな」
「ああ」
- 「おい、あの野郎それっきり姿を見せないところを見ると、どうやら俺達の思い過ごしらしいな」
「ん。大方、ただの樵か炭焼だろう。 ところで又七、今のうちにちゃんと話をつけておこうじゃないか」
「何の話だ?」
「とぼけちゃいけねえよ! お宝の分け前のことよ! 恨みっこなしに、半分半分ということで手をうとうぜ。 不承知かよ! じゃ、決めるで! いいな! あっ! ハハハ・・・ じゃ、寝るべ。へっ ぐっすり寝て、小金の山の夢でも見るべ! ヘッヘヘ・・・ あっ・・・」
「おいっ! ・・・こんばんわ・・・」
「おいっ! ・・・山、冷えるな」
「おめえ、こんな山の中で何してんだ?」
「お前達は何をしておる?」
「おれたちか? いや、おれたちは国越えしようと思ってな」
「国越え・・・」
「うん、早川領へ抜けてえんだ」
「早川領? この川を越えたら山名領だ」
「いや、その・・・ つまり・・・ この・・・ は、早川より、抜けてえんだがよ、な? これ早川領。でおめえ、これが、あの、今いる、この、秋月領。な! で、えー、ここが、この、山名。な! 山名だべ。で、この、秋月領から、早川領へ抜けてえんだが、この国境はおめえ、山名が固めてて、抜けられねえ。 だから、だからその、つまり、いっぺん、山名へ抜けてよ、それで、早川へ抜けめえと思ってな。 つまり・・・」
「つまり、秋月の残党は、敵方の山名へ逃げるはずはねえ。だから、秋月と、山名領の、国境を固めてるはずはねえ」
「ハハ、そうだそうだ。それによ、山名領から、早川領へ抜けるのはおめえ、秋月領から、早川領へ抜けるよりは、ずーっとこれ、やさしいに違いねえ。なっ! それに、だいいち、俺達はただの百姓だ。いざとなってもなんとかなるべ。そう思ってな」
「ンフフ・・・ フハハハ! ハハハハハハハ! ハハハハハハハ! よし! それで腹が決まった。ハハハ! いや、いったん山名へ抜けるというのは良い知恵だ。金二百貫、この国では宝の持ち腐れだが、馬三頭と男三人あらば、運び出せる。ハハハハッハ!」
「金二百貫? 何のことだ?」
「隠すな!」
- 「どこに住んでんだい、姉ちゃん! 痛っ! そんなに怒らないでさ、姉ちゃん! あ痛っ! こん畜生! こいつ〜、あ痛っ! あ痛っ! ひゃあ〜」
ストーリー †
- 舞台は戦国の乱世。百姓の太平と又七は、ひょんな事から砦の近くで金を発見した。しかし、強そうな真壁六郎太に見つかり、その金を運ぶ事に利用されることになる。
見所 †
キャスト・スタッフ・公開年 †
- 出演:
- 真壁六郎太(男):三船敏郎
- 太平(男):千秋実
- 又七(男):藤原釜足
- 雪姫(女):上原美佐
- 監督:黒澤明
- 公開年:1958年
- 製作国:日本映画
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