ドラマ
赤ひげ †
ジャンル:ドラマ †
名セリフ †
- 「まずい食べ物でもよく噛んでおれば味が出てくる。ここの仕事も打ち込んでみれば捨てたものではない」
- 「この病気に限らずあらゆる病気に対して治療法などない。医術などと言っても情けないものだ。医者にはその病状と経過は分かるし、生命力の強い固体には多少の助力をすることができる。だがそれだけのことだ。現在我々にできることは貧困と無知に対する戦いだ。それによって医術の不足を補うほかはない」
- 「人間の一生で、臨終ほど荘厳なものはない。それをよく見ておけ」
- 「これはすべて贅沢で安逸な生活によるものです。美食を腹一杯召し上がって重いものと言っては箸しかお持ちにならない。これでは内臓全体に脂が溜まって衰弱し、吸収と排泄の調和がまったく失われるのは当然。
主食は麦七に米三の割で一食に一膳、鳥肉卵は厳禁。魚介と塩梅も指定の量を超えてはなりません。これを向こう百日間お守り下さい」
ストーリー †
- 時代は江戸時代末期。舞台は貧民が集まる病院施設である小石川養生所。
長崎で西洋医学を学んだ保本は、親の都合で医師見習いとして小石川養生所に配属させられる。悪臭と貧民の汚れた姿に嫌気がさした保本は、一時も早くここを出たいと思い、まじめに働かない。
しかし、所長の赤ひげ(新出)は保本を見捨てない。赤ひげの確かな医療技術と貧民との人道的な交流に触れた保本は、次第に赤ひげを師と慕うようになる。
見所 †
- 赤ひげの人道的な医療信念
- 心の病に冒されたおとよが快癒し人間的な愛情を取り戻す過程
- 貧乏を苦に自殺を図った長坊を皆で助ける過程
キャスト・スタッフ・公開年 †
- 出演:
- 新出去定(赤ひげ):三船敏郎
- 保本登(男):加山雄三
- おとよ(女):二木てるみ
- 長坊(男):頭師佳孝
- 監督:黒澤明
- 公開年:1965年
- 製作国:日本映画
- 原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
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無題 †
fpd? (2016-11-22 (火) 09:00:50)
ヒューマニズムあふれた黒澤映画の総集編のような作品でした。
40数年ぶりに再見して、20代のころには気づかなかった赤ひげ先生の懐の深さに感銘。