恋愛
恋におちたシェイクスピア †
ジャンル:恋愛もの †
名セリフ †
- 「ロンドン 1593年。芝居熱が花開いたエリザベス朝。2つの芝居小屋が競い合っていた。市の北部のカーテン座には、イギリス一の人気役者であるリチャード・バーベッジ。テムズ川の対岸には、ヘンズローが設立したもののこのところ資金難が続くローズ座」
- 「ウィル。 ウィル! 台本は?書き始めているだろうな?」
「太陽が動くことを疑うなかれ」
「時間がないんだ。普通の文体で話せ。台本は?」
「鍵を掛けこの頭に」
「よかった! 鍵を?」
「まず詩の女神を」
「どの女だ?」
「ヴィーナスだよ」
「居酒屋"犬とラッパ"の女か?」
「ヘンズロー! 魂のない君は魂の友を求めないんだよ」
「ウィル! おれはもうおしまいだ。疫病で劇場は12週間閉鎖、うちの役者は地方巡業。一方、バーベッジは宮廷で、君がうちの劇場のために書いた芝居を演じて10ポンドももらってる」
「"リチャード3世"を?」
「いや、喜劇だよ!"ロミオとエセル"のような喜劇だ」
「それは?」
「君が3ポンドで執筆中だろ?」
「"ヴェローナの一紳士"の貸しは?」
「金が何だ! おれは劇作家を育てるパトロンだ。バーベッジはクリストファー・マーローと組み新作を」
「50ポンド貸してくれないか?」
「50ポンドも?」
「共同経営権を買うんだ。バーベッジ一座と組むんだ」
「ハッ! おれの心臓と肝臓を犬にやれってか!」
「答えは"ノー"か?」
- 「言葉、言葉、言葉・・・ 僕は言葉で愛を語る才能があった。傾国の恋、地獄まで突っ走る灼熱の恋。1行6ペンスで尼寺をも揺るがす恋を書いた」
「あっちの方は相変わらず?」
- 「僕らの恋は?」
「僕らの?」
「相思相愛だ!」
「確信が?」
「いいや。だが、字がにじんでいる。彼女は涙を?」
「手紙は乳母から」
「伯母さんから?」
「そう、僕の伯母です。令嬢の涙も。本当に恋を?」
「病と癒しを同時に味わってる気分。」
「分かるよ、雨が降ってて太陽が照ってる。寒くて同時に熱いんでしょう。彼女は美人かい?田舎から来たばかりではっきり見てないんだ。彼女はそんなに美しい?」
「トマス、彼女の目の美しさを言葉で表現できたら・・・」
「唇は?」
「唇?バラも嫉妬で枯れるだろう」
「声はひばりの歌のよう?」
「深く柔らかく、女役の声とは大違い。ナイチンゲールの声も邪魔になる歌声」
「聞いたのかい?」
「絶えず歌ってるに違いない。堅琴も見事に奏でる。そして胸・・・ 彼女のあの胸・・・」
「どんあ胸?」
「対をなす2つの黄金のリンゴ・・・」
「彼女が逃げるのも無理ないよ。思い込みが激しすぎるよ。僕に勝る目や唇を持った女性が実在するとでも? それに、富と称号を手にする女が河原の三文役者と結婚などするもんですか」
「恋に身分の差はない! 河原も関係ない。 王妃が旅役者に恋することもある。 恋をあきらめるのは、魂を枯らすに等しいことだ! 彼女に僕が庭で待ってると伝えてくれ!」
「ウェセックス卿は?」
「1000人の彼と闘っても彼女とキスをするぞ!」
- 「僕は愚か者」
「私は役者」
「待って! 君も僕のように人違いをしているのでは?」
「あなたは劇作家のシェイクスピア?」
「そう」
「キスして!人違いじゃないわ」
- 「芝居よりもすばらしいものがあったのね」
「すばらしい」
「あなたの芝居より。第二回目の上演を・・・」
- 「ネッド、何も言うな」
「ストーリーはすばらしい。問題は外題だ。"ロミオとジュリエット"は? 例えばだが・・・」
「ありがとう!君は紳士だ」
「そのおれに端役か!」
ストーリー †
- 舞台は16世紀末のイギリスのロンドン。まだ駆け出しの作家であったシェイクスピアは、裕福な家の娘ヴァイオラに一目ぼれをする。
シェイクスピアは、芝居好きなヴァイオラが男装してオーディションに来ている事を知る。
見所 †
キャスト・スタッフ・公開年 †
- 出演:
- ウィリアム・シェイクスピア(男):ジョセフ・ファインズ
- ヴァイオラ(女):グウィネス・パルトロー
- フィリップ・ヘンズロー(男):ジェフリー・ラッシュ
- ウェセックス卿(男):コリン・ファース
- エリザベス女王(女):ジュディ・デンチ
- ネッド・アレン(男):ベン・アフレック
- 監督:ジョン・マッデン
- 公開年:1998年
- 製作国:アメリカ映画・イギリス映画
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